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一の鳥居:南相馬悉皆
福島県南相馬市 小高区
日本人にとって、鳥居はとても身近なものだ。文化庁が発表している『宗教年鑑』によれば、日本国内には8万を超える神社が存在する。ただし、この数字に含まれるのは、一部の法人格を有する神社であり、地域や村落で管理している小規模な神社はほぼカウントされていない。日本の神社総数に関する正確なデータは無いが、その数は20〜40万社に及ぶとも言われている。
(参考-日本全国の総数:コンビニ 5.7万軒 美容室 27.4万軒)
私たちが暮らしの中で神社の存在を認識する時、まず初めに目にするのは〈鳥居〉である。
鳥居のある風景は、日本に暮らす人々にとってごくありふれたものだ。しかし、あまりにありふれているため、神社に訪れたとしても、鳥居に意識を向けることは少ないのではないだろうか。
南相馬市内全域を訪ね歩き、風景の中に隠れた鳥居を撮影し続けた。
南相馬で出会うことのできた神社は、全部で174社(小高34/原町81/鹿島59)。
撮影できた鳥居は152基。
鳥居の形というのは各神社ごとに違いがあり、多様性に富んでいる。しかし、日本国内の人口減少に伴い、地域のコミュニティがだんだんと失われてきている現在、神社、ひいては鳥居もその数を減らし続けており、多様性が失われ続けているのが現状である。神社には、五穀豊穣・商売繁盛・無病息災など、その土地に暮らす人々の祈りが込められている。
この作品では、全国で失われつつある地域コミュニティのメタファーとして〈鳥居〉を捉え、いずれ地域の全ての神社が合祀された時に立ち現れるかもしれない【一の鳥居】を、多重露光の写真作品として表現した。
群青小高2025
会場:レジデンス施設KONNNO(福島県南相馬市小高区田町2丁目15)
作品サイズ: W 4.5m / D 0.1m / H 1.8m
素材:障子紙にインクジェットプリント
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